もずくの生産は、自然環境により影響を受けやすく、非常にリスクの高いものです。このような状況を打破するべく、10年以上に渡り、環境の変化に強い種の選別や生育方法の適正化など生産者やメーカーである井ゲタ竹内と一体となり取り組んできました。そうした中、偶然にも生産者が今までにない容姿の“恩納もずく”を発見しました。この発見について今思い返すと、環境の変化に強い種の選別などの取り組みを繰り返してきた偶然でありながら必然の発見であったのではないかと思います。その後、種の保存技術の開発や井ゲタ竹内と生育期間などによる品質評価を繰り返し、お客様に自信を持ってお届けできる品質の恩納もずくの生産方法を確立をすることができました。恩納もずくは、環境の変化に強く、海で育てる期間を長くすることができるため、今までのもずくとは全く異なる食感を有することが出来る反面、生産者にとっては生産収率が悪いなど、厳しいこともあります。 しかし、いいものを作るために妥協はしない。私たちは、量ではなく質で、生き残るために難しい部分に着手し努力し続けます。
味付もずくのアンケート調査より、お客様が素材に関しての不安がかなり大きく、素材の良さに対しての感度が非常に高いことが分かりました。このことから、素材の良さを実感して頂くことを商品開発の軸とし、箸で摘みながら食べる、じっくりと味わい深い商品を目指しました。
恩納もずくは、全国の色々な産地や種類のもずくと比べても類のないヌルヌル・シャキシャキとした食感のため、独特の“食べ応えとのど越し”があります。
恩納もずくは、太もずくのコリコリ感と糸もずくのヌルヌル感のいいとこどり。この特長ある恩納もずくの特長を最大限生かすように味付けしました。
●恩納村漁協 銘刈さん
沖縄県恩納村の海で20年以上もずくの生産をしてきましたが、ほとんどもずくの生産ができない年もあり、いつもナンクルナイサー(なんとかなるさ)と頑張ってきました。そんな中、2006年1月、今までに見たことのないもずくを発見し、海人(うみんちゅ)仲間と食べてみたところ、「デージ、上等やっさ〜!(すごい、いいものだねー)、恩納村の海がくれた贈り物サー!」と皆で喜び、恩納もずくと呼ぶようになりました。
これまでのきれいな海を守りたい、いいものを作りたいという思いなくしては、恩納もずくに出会えなかったのかもヨー。