味付もずく 誕生秘話

第2話 新たなもずくの生産地を求めて

全国に先駆けてパック入りの味付もずくの商品化に成功した私たちは、もっと多くのお客様に美味しいもずくを食べていただくために、収穫量が限られる天然もずくとは別に、安定供給が可能なもずくの生産地を求めて、沖縄へと旅立ちました。

当社がパック入りの味付もずくを開発した当時(昭和46年)沖縄では丁度もずくの養殖への取り組みがスタートしたばかりでした。優れたもずくを求めて沖縄各地の漁協を訪ねる中で、養殖の取り組みに積極的な恩納村漁協と出会います。そこでは、海人(ウミンチュ)が協力しながら新しい漁業資源としてもずくの養殖事業の開発に取組み、昭和52年沖縄県との共同研究で沖縄県で初めて「もずくの養殖」の成功を納めます。(同年奄美大島でも成功)

「井ゲタ竹内の味付もずく」と「沖縄初の養殖もずく」の運命の出会い。ここから優れたもずくを使った新しい味が次々と誕生することになります。

第3話につづく

沖縄恩納村漁協は養殖もずく発祥の地

養殖中の海底の写真

恩納村漁協は沖縄の水産改良普及所と昭和50年頃から、もずくの養殖実験を試行錯誤の中で繰り返していました。
ある日、実験中の養殖網が偶然切れ、その網が海底に接触していました。このハプニングが現在のもずく養殖方法の基礎となる発見となりました。